藤咲 真介 FUJISAKU, Shinsuke [ホルン]
1977年山口県岩国市生まれ、1歳半より広島県廿日市市(はつかいちし)にて育つ。 6歳よりピアノを須鎗康子氏のもと、12歳よりホルンを野々下豊彦氏のもと始める。 1994年第11回中国ユース音楽コンクール優秀賞受賞。 2001年東京藝術大学音楽学部器楽科ホルン専攻卒業。 音楽学部教授の守山光三氏に師事。 またイタリア・リヴァ デル ガルダ(1999年7月)、スイス・ロカルノ(2001年7月)、フィンランド・ラハティ(2002年8月)の各音楽セミナーにて、国際的なホルン奏者で音楽教育者のF.Rヴェクレ女史のクラスを受講。同時にイタリア、スイス、ドイツ、オーストリアを列車で一人旅する。その後は同女史の住むノルウェー・オスロにてプライベートステゥーデントとして研鑽を積む(2002年5月~8月・2004年7月~8月)。 2005年東京で行われた日本・ノルウェー音楽家協会主催のコンサートでは、ノルウェー人ピアニストのリヴ・グラーセル、そしてF.Rヴェクレと共に、アンドレア・クリアフィールドのINTO THE FALCON'S EYEを共演する。 現在、広島を中心にホルン奏者として様々なコンサートに出演する他、廿日市市内の市民センターや文化センターでは、合唱団、市民オーケストラ、吹奏楽団、オカリナ合奏団の講師も務めている。 これまでにホルンを野々下豊彦、新田厚、W.ジョーンズ、梅田学、守山光三、F.Rヴェクレの各氏に師事。 日本・ノルウェー音楽家協会会員。こけももブラスクインテットメンバー。- 使用楽器:YAMAHA 867KRD
FINKE フルダブル ノーラッカー - マウスピース:JK2CM
ホルンってこんな楽器
ホルンはドイツやチェコを中心として発達していった楽器で、もともとは『角』を意味するそうです。よくホルンのことを角笛(つのぶえ)ということがありますが、聞いたことありませんか?そう、動物の角を吹くことによって発達していったのがホルンなのです。日本で言えば、ほら貝でしょうか・・・。その歴史は今から1500年前にもさかのぼります。角笛にしてもほら貝にしても息を入れるだけでは音は出ません。
唇によって空気の振動を作り出し、楽器に伝える事ではじめて色んな音色が出せるのです。音を高くしたり低くしたりするのも、唇で作り出す振動によって行います。高い音は振動を細かくし、低い音は振動を大きくするのです。目に見えない空気を扱い、目に見えない音楽を奏でる・・・神秘的ですね。
ホルンの歴史
600年ほど前に金属が発明されて以来、ホルンはどんどん発達していきます。この頃から今のホルンの渦巻きの形に近くなっていきます。この楽器はヤクトホルンといって、軍隊の合図や敵の威嚇に使われていたようです。また娯楽として、一斉に吹いて遠くまで鳴らすのを競い、昼間だと6.5Km、夜だと10Kmも響いたそうです。とても静かな森だったのでしょう。
また、木で作られたアルプホルンという楽器もありました。木ならではの暖かい音のする楽器です。このヤクトホルンとアルプホルンには共通の特徴があります。それは息の入り口から出口まで管の長さがとても長いということです。2.5〜3.7mもあるんです。そのおかげで柔らかくて暖かい音がするのです。
ベルに手を入れる理由
皆さん気になっている方も多いと思うのですが、ホルン奏者は後ろに向かって吹いているようなベルに手を突っ込んで何をしているのでしょうか?オーケストラなどで休みの小節数を数え間違わないために、見えないように中で指を折って数えたりもしますが、本来は手を入れてベルを開けたり閉めたりすることで音程や音色を変える為にこのような形になっていたのでした。
現在のホルンはロータリーバルブというレバーを押すことによって音階も同じ音色で出るようになったのですが、150年ほど前まではその装置はなく、突っ込んだ手を出したり入れたりすることで音階を作っていたのです。
今の楽器はほとんど動かしたりしないので昔よりは扱いやすくなったのですが、便利になった分、その大変な中にしかなかった独特のレガート(つなげて吹くこと)や音色感、不器用さの中にある人間味などが薄れているように感じます。レバーが付いたにせよホルンの基本的な吹き方は変わっていないので、ルーツを踏まえて、味のあるホルン吹きになりたいと思います。
